強み Strength

創業以来こだわりつづけてきた“体系化”が、プレセナの強みを支えています

強み

体系化のもたらす優位性

プレセナは、顧客へ提供するサービスはもちろん、組織運営などあらゆる面で“体系化”をとことん追究しています。体系化の主な利点は、再現性を高められること、一貫性を保てること、必要な情報へ最短距離でたどり着けることです。このこだわりが、これからご紹介する「強み」の骨組みを形づくっています。

体系化された教材資産による、高効率で高品質な教材開発

顧客からの依頼で研修教材を用意するためには、顧客の業種、受講者のポジション、研修を行う目的と目指すゴール、そのほか細かな要望をヒアリングして一から作り上げる必要があります。しかし、研修会社は常に複数の顧客を抱えているので、その全てにオーダーメイドの対応をするのは不可能です。また、教材をパッケージ化して工数削減を図っているケースもありますが、それでは顧客の要望に100%応えることは難しいでしょう。

そこでプレセナは、オーダーメイド並みのフィット感と教材開発の効率化を両立させるため、独自の手法を編み出しました。それが、研修内容を体系化して「ラーニングポイント」「ケーススタディ」「演習指示」「体験談」という4つの要素に区切った“分離設計”です。ラーニングポイントはビジネススキルを教える内容のリスト、ケーススタディはビジネススキルの使い方に関する実例、演習指示は研修内で実施する演習のルールやその指示内容、体験談はビジネススキルに関連して講師自身が体験したエピソードです。

これらの中から顧客の業種に応じたケーススタディを選んだり、受講者のポジションに合った演習指示にしたり、といった形でカスタマイズします。教材のモジュール(スライド)の数は3,000〜4,000にも上り、これだけでも無数のカスタマイズが可能になりますが、必要に応じてさらにeラーニングを取り入れるなど、顧客によりフィットする研修を提供できます。また、モジュールの最適な組み合わせを表す指示書があるうえ、この組み合わせる工程すらも自社開発ツールでできる限り自動化しています。

営業も兼務する高スキルな講師陣

一般的な研修会社がアサインする講師は、ほとんどが外部委託です。個別の専門領域に特化しているというメリットはあるものの、それ以外のビジネススキルはカバーしていないほか、講師の得意分野を教えるやり方であるため顧客の課題に寄り添ったプログラムを組み立てにくい、その日限りの登壇なので受講者の前後の状況を考慮しにくい、講師同士が競合関係にあるためナレッジの共有がされない、といった課題が顕在化していました。

その点、プレセナが送り出す研修講師は全員が正社員です。そして、全講師があらゆるビジネススキルを満遍なく教えられる高い能力があります。前述した課題と照らし合わせてみても、これは研修業界において非常に画期的なことです。なぜこれほどまでに高スキルな講師が揃っているのか、その理由は採用基準と体系化にあります。

採用するにあたって、講師として教えた経験や実績は重要視しておらず、むしろ講師未経験者へ門戸を開いています。最も求めているのは、人材育成にかける熱意、受講者の心に響くバックグラウンドや経験を持っていること。なぜなら、これらは後から手に入れられないものだからです。そのような人材を発掘し、プレセナが体系化した「教えるスキル」を後から伝授することで、パッションもスキルも兼ね備えた高スキル講師が育つのです。そして、講師同士は同じ会社の仲間であり、ライバル関係ではないからこそ、自分の持っているノウハウを惜しみなく教え合い、互いの成長を加速させていく好循環が生まれています。

さらに、プレセナの講師は営業を兼務していることも特徴の一つ。営業の役割を講師目線で果たせるため、顧客に対して説得力のある提案ができます。特に「問題解決能力」の研修を行うことが多いため、顧客がどのような現場課題や経営課題を抱えているのかを熟知しています。そこで培った知見を活かし、顧客自身が気付いていないような課題の改善提案につなげています。

顧客の方を向いた高スキルなエンジニア陣

講師だけでなく、エンジニアも全員が正社員です。高度な技術を必要とする研修システムの開発やデジタルプロダクトの実装を内製化することで、顧客の要望やシステムの改善点をスムーズに反映することができます。

エンジニアはプレセナの理念に共感し、人材育成に熱意を持った人のみを採用。だからこそ、顧客が抱える課題と真摯に向き合い、人の学びを深め、育てるためのシステムづくりにやりがいを持って取り組んでいます。こうした確かな技術力と人材育成への熱い想いを併せ持つ社内エンジニアの存在は、今後、デジタル領域をますます発展させていくための大きな強みです。

そんなエンジニア陣に納得して働いてもらうため、さまざまな社内制度を整えています。特筆すべきは評価制度です。どのような業界においてもエンジニアの評価は難しく、目に見える成果物からインフラ整備といった把握しにくいものまで評価に値する業務が多岐にわたり、かけた工数の多い・少ないで単純に判断できません。そこで、エンジニアが納得できるような合理的で体系立った評価制度を設計し、優秀なエンジニアが長く楽しく働ける環境の維持に努めています。

「デジタル領域」と「研修内容の体系化」の高い整合性

さまざまな分野でデジタル化が推進されている現代においても、集合研修で講師が話すスタイルは健在です。中には、自身の専門領域について一方的に話を展開したり、経験談を語ったりするような研修もしばしばあり、受講者からすると「結局のところ、そのビジネススキルを習得するためには何がポイントなのか」「スキルが身についている状態・身についていない状態の違いは何なのか」がわかりません。

一方のプレセナは、ラーニングポイントそのものと教材モジュールを体系化しているため、ビジネススキルの習得度を定量的に測定できます。これはシステムとの整合性が高く、「アセスメントツール」の開発で効果を発揮しています。さらに、アセスメントによって判明した弱点をeラーニングで補うといった連携も可能です。

ラーニングポイントと教材モジュールの体系化は、教材開発のAI活用にも存分に活かされています。教材が分離設計されているため、既存の教材に対して「ケーススタディの部分は、金融業から流通業に変更」とAIに指示するだけで自動的に生成が可能です。

そして、研修だけに留まらず「研修運営」にも体系化のノウハウを盛り込んだのが、自社開発のSaaS型クラウドサービスです。課題や持ち物の有無、集合時刻、受講者の出欠など、研修運営で必ず発生するタスクを洗い出し、考え得る全てのケースをまとめて体系化。そこからベストな研修運営方法を導き出して運営をサポートするというサービスです。

このように、今後さまざまなデジタル領域に手を広げていく中で、徹底した情報の体系化が強みの根幹を成しつづけるでしょう。

数多くのリーディングカンパニーと長期的な関係を構築

ベンチャーから大手企業まで幅広いお客様との取引実績があります。その中でも際立っているのが、大手自動車メーカーやIT企業、商社など、名だたるリーディングカンパニーとの長年にわたるお付き合いです。

選ばれつづける理由は、お客様から寄せられる一筋縄ではいかない依頼に尻込みすることなく、人材育成のプロフェッショナルとして応えつづけてきたからだと自負しています。他社との差別化が強く求められる中で、教材や研修の柔軟なカスタマイズによって応えていくことで、継続的にお声がかかります。さらに、業界をリードするお客様は、一つの研修を終えたからといって満足することはなく、改善しつづけたい、新しい取り組みをしたいという意思が絶えないからこそ、長年にわたって取引が途切れることがありません。また、リーディングカンパニーには社内講師が在籍している場合が多く、プレセナの体系化された育成方法による社内講師トレーニングは特に高い評価をいただいています。

顧客が求める高水準の議論にも対応できる講師陣が揃っていることも、大きな強みといえます。プレセナの講師は正社員として長く在籍している人材が多いため、一つの顧客を長期的に担当することができます。長い年月をともにできるからこそ、顧客を深く理解し、経営的・戦略的な視点で課題に寄り添うことができる——。これこそが、プレセナが「ストラテジック・パートナーズ」である所以です。

法人顧客の研修で培ったノウハウ

リーディングカンパニーを筆頭に法人顧客を対象とした事業で大きく成長してきたプレセナですが、人材育成に取り組む原動力は、「一人ひとりの学びと成長に寄り添いたい」という想いです。

大手企業向けの研修で培ってきたノウハウが蓄積した今だからこそ力を注いでいるのが、個人向けにビジネススキル研修を提供する「プレセナアカデミー」( B to C 事業)や、ビジネスパーソンの成長と自己実現を応援するSNS( C to C 事業)といった、個人の学びにフォーカスしたサービス。 B to B 事業で安定的な利益を上げているからこそ、取りこぼさずに大切にしたい個人向けの事業が展開できているといえます。

これらの事業を通して、自然と個人の学びのニーズが炙り出されるはずです。そこから見えてくる、今はまだ存在していない新たなビジネススキルを発掘して体系化することが、ますますプレセナの強みを確固たるものにしていくでしょう。

透明性が高い組織内のプロセスとシステム

体系化へのこだわりは、事業だけでなく組織の運営にも浸透しています。

顧客から「プレセナは連絡や社内連携がしっかりしていて安心できる」といった声をよく頂戴するのは、社内のオペレーションが明確化されているからです。加えて、社内で目まぐるしく飛び交う情報を整理整頓することで、社内連携やバックアップ体制の構築を徹底しています。これにより、予期せぬ事態が生じた際に、担当者が不在であってもすぐに社内の誰もが臨機応変に対応できる体勢が整っているのです。

社内情報が体系化されていることにより、タスクの進捗や給与明細など、全ての社員があらゆる情報にアクセスできるようになっています。この透明性の高さが社員との信頼関係を強固なものにし、プレセナの成長を支えているのです。