アーサー・D・リトル(ジャパン) 株式会社

ご利用サービス:ビジネススキル研修

interviewee:プリンパル 赤山 真一 様、マネージャー 長富 功 様

 

基盤となる共通スキルは
若手全員に習得させる

人材育成に関する基本方針と育成の仕組みについてお聞かせください。

長冨氏 グローバル共通で行っている研修とローカルで実施している研修があります。グローバル研修は、世界中からアーサー・D・リトルのコンサルタントが集合して、階層別に
様々なトレーニングを行っています。ローカルの研修は、日本で独自に行っているもので、階層別の研修と、業界別のナレッジ教育が中心です。

プレセナの活用を決めた経緯を教えてください。

赤山氏 一定の職位以上の者は、グローバルのトレーニングに参加させているのですが、内容を見ると、ポジションごとにやるべきことが厳格に決まっていたり、日本の商慣行とは合わなかったりする部分も多いんですね。そこで、日本の状況に合わせてアレンジした内製トレーニングを社内で展開していたのですが、社内講師も本来の仕事を抱えているので、そちらが忙しくなるとトレーニングの時間を取るのが難しくなる。仕事によっては地方に常駐するケースもあり、トレーニングを内製するのも限界にきていました。
これまではどちらかというと、採用も教育もできるだけ自分たちで手がけようという意識が強かったのですが、最近では外部に任せられるものは任せて効率化していこうとしています。

長冨氏 特にこの4、5年で、コンサルタントの数が一気に2倍ぐらいに増えているんですね。こうなると、トレーニングもある程度システマティックに回していく必要がありますし、コンサルティング業務の未経験者も一定数いるので、足並みを揃える意味でも信頼できるパートナーに継続的にトレーニングをお願いする必要があると考えました。社員同士ではどうしても「なぁなぁ」になりがちですから、厳しいことを外からいってもらえるのもプレセナのすばらしさのひとつと思っています。
高田さんはアーサー・D・リトルのOBでもありますし、コンサルティング業界およびアーサー・D・リトルのことをよく理解した上で、カリキュラムの設計とトレーニングをしていただいているので感謝しています。

◆思考スキル系コースの全体像

研修を実施してどのような感想を持たれましたか。

長冨氏 今お願いしているのは、入社3年目までの若手や中途入社者でコンサルティング業務の未経験者を対象とした2コースです。ひとつはロジカルシンキングや問題解決などの思考スキル系、もうひとつはアカウンティングやマーケティングなどMBA知識系のトレーニングです。基本的な共通の基盤、共通スキルはしっかりと身に着けてもらいたいと考えており、継続的に実施しています。

赤山氏 面白なと思ったのは、いろいろなインダストリーやイシューを組み入れて、一通り研修内で体験できるようにしているところですね。最近、当社も規模が拡大する中で、各コンサルタントが類似した業界を担当し続ける期間が長くなる傾向がありますから、トレーニングの場で普段のプロジェクトでは触れない業界の事例をもとに考え方を学べるのは良いと思います。
またこういう思考系のスキルを教える本はいろいろありますが、「お小遣いを増やす方法についてロジックツリーを作る」みたいに、教えているものがあまりにインダストリーからかけ離れていると、この話がプロジェクトでどう活きるのか実感が全然持てなくなってしまいます。プレセナの研修では、実際のクライアントになりそうな、近すぎず遠すぎずの絶妙な企業を選んで議論をする点が良いですね。実際のプロジェクトでは扱わないような分野の分析をさせても、学びにならないというか、あまり納得感は得られないですから。
他にもコンサルティングファームの研修をしている研修会社はありますが、紙の書き方やツールの使い方を教えてはくれても、ものの考え方を教えてくれるところはあまりない感じがします。

今後の人材育成の展望やプレセナへの期待がありましたらお聞かせください。

赤山氏 幅広い業界や他のコンサルティングファームとの接点も多いと思うので、外部の客観的な視点から、今コンサルタントに何が求められているのか、どういうスキルを磨いていくべきなのか、若手に対してどんどんフィードバックしてほしいですね。こういうことを社内の人間が言ってしまうと、「昔は良かった」みたいな回顧録になりがちですから(笑)。
特に近年感じているのは、コンサルタントの価値の出し方も変わってきているということ。一昔前は、時間をかけて情報を集めて、徹夜して考えて……という働き方で、情報優位に立てたかもしれませんが、もはやそんなご時世ではなくなってきている。
クライアントの企業もどんどん変わってきているなかで、どういう姿を目指し、どのような育成をするべきかは、我々もまだ手探りの状態です。ぜひ外部から見たアドバイスをいただけるとありがたいなと思いますね。

赤山 真一様、長冨 功様、お忙しいところどうもありがとうございました。
(聞き手 高田 貴久)