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How we work講師トレーニング
講師ではない人を採用し、講師に育てる
プレセナの講師のほとんどは、入社時点では講師経験がありません。「未経験ですが、大丈夫なのでしょうか?」と応募者の方からご質問いただくことも多いのですが、当社としては、むしろ講師未経験の方が良い、と考えています。
当社のビジネススキル研修で講師に最も求められることは、実際に自分がビジネスパーソンとしてしてきた経験を基に、「これは仕事で成果を出すうえで必要だ」という確信をもち、スキルを教えるということです。テキストに書いてあることを、よどみなくすらすら話せることが重要なのではありません。大勢の人前で話した経験が少なくとも、講師として登壇した経験が一切なくとも、ビジネスパーソンとして第一線で活躍し、成功や失敗を味わったその経験があれば、当社の講師としてご活躍いただけると考えています。
また、プレセナでは「標準化」という考え方が随所に根付いています。講師としての指導についても、その思想は変わりません。我流の教え方や自身のオリジナルコンテンツが染みついた状態で、それらから脱却し、プレセナ流を身に付けるのは難しいことです。一方で、未経験であれば、まっさらな状態でプレセナの教材や指導方法を1から身に付けることができるので、スピーディーに講師として立ち上がることが可能です。
この「講師ではない人を採用し、講師に育てる」という考えを実現すべく、創業以来培ってきた講師育成のノウハウを日々アップデートし、新人講師育成プログラム・中堅講師のスキルアップのためのサポートを充実させています。
「標準化」と「個」を両立させた新人講師育成プログラム
新人講師の育成は、「講師統括」と、新人講師の所属する「支店」が連携して実施します。講師統括は、当社講師に求める「標準」に向け、初期育成プログラムや講師スキルアセスメントを実施します。プレセナの講師とはどういった業務なのか、求められるスキル・知識は何かなど、これまで30名超の正社員講師を育成してきたプレセナの知見を元に、必要な知識は丁寧にインプットします。また、講師スキルアセスメントは、当社の講師として求められる振る舞いや教材理解などを40超の項目に具体化し、講師スキルの高い先輩講師が実際の登壇を見てアセスメントを行います。自分がここから何を伸ばせば良いのかが明確になり、その後のトレーニングも効果的に行えます。
一方支店では、その講師の「個」に合わせて、必要な育成をサポートします。例えば、人前で話した経験が少ない人に対しては、模擬クラス形式の登壇トレーニングを充実させる。例えば、教材理解に不安が大きい人に対しては、先輩講師から教材内容をレクチャーしたり、サンプル答案を添削してみることで自身の理解を深めるなどのトレーニングを行う。標準のトレーニングプログラムを受けるだけでなく、一人ひとりの個性やこれまでの経験を踏まえて、その人にとって最も効果的な育成プログラムを共に考え実現していきます。
新人講師の育成期間は、人によって様々ですが、平均すると入社してから半年間ほどの期間です。その間、教材内容のレクチャー、社内での模擬講義などに加え、先輩講師と組んだ2名登壇や、無償でのトライアル登壇など、様々な経験を経て、講師としてデビューを目指します。講師として独り立ちできるかは、先述した講師スキルアセスメントで合格ラインに達するかどうかで判断されます。アセスメントに合格した新人講師には、社内中から祝福の声が飛び交うなど、全社をあげて新人講師の立ち上がりをサポートしています。
一人前になってからも支え合う社内講師の繋がり
一人前になってからも、講師のたゆまぬ研鑽は続きます。新たな科目を教えられるように準備したり、登壇したことのない構成の研修に向けて備えたりなど、吸収すべきことは多々あります。新人講師育成については既に説明した通りですが、一人前になった「中堅講師」についても、成長をサポートし合う環境が整備されています。
これはまさに、100%正社員講師としているプレセナの強みの一つともいえるでしょう。仮に外注講師で仕事を請け負っている講師の方がいた場合、その方はどうやって講師としての成長を図るのでしょうか。普通は外注講師同士で教えあったりしません。なぜなら、お互いライバルだからです。技術は自分のものだけにとどめておいた方が得をします。一方、プレセナでは正社員同士、お互いの講師技術を教えあっています。誰かが新しく実施した工夫をすぐに他の講師も使うことができるのです。どのような受講生に対して、どのような講師振る舞いをすれば学習効果が上がるのか。この問いに対して数十人の講師がそれぞれ工夫し、それをシェアする。そんな環境だからこそ、講師としての成長が加速され、状況にあった振る舞いができます。
具体的な取り組みとしては、講師が一同に会する講師総会という会議が定期的に開催されています。そこでは全講師が集まり、自身の最近の登壇状況やそこからの気づき、うまくいったことなどをシェアし合い、個人の経験を組織の知見へと変えていきます。また、リモートワークが社会の主流になる以前から、講師同士が交流するチャットも活発に活用されています。講師は普段個々に登壇に出ていることも多いため、いつでもどこでも知見が交換できるチャットツールは、プレセナ講師の知見共有に欠かせないものです。そこでは、経験の浅い講師が疑問を投げかければ多くの講師仲間からアドバイスが受けられます。また、自身が登壇していた中での気づきや良かった工夫を書き込めば、多くのリアクションがあり、それが他の講師のレベルアップに繋がります。この100%正社員講師同士だからこそできる支え合いで、一人前になってからも、人によっては10年以上にわたり、たゆまぬ講師としての自己研鑽を続けられています。